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【小説】ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。〜二度目の人生全力で楽しみます〜第12話

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ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。~二度目の人生全力で楽しみます!~
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こんにちは、なーさんです(*^^*)

結構前に書いた、自作小説【ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。〜二度目の人生全力で楽しみます〜】を楽しんでいただけると嬉しいです。

アルファポリスさんで最新話(第二章42話)まで掲載中です。

よろしければ、【こちら】も覗いてみてください。

 

◊あらすじ◊

私、ティナ・エヴァンスは前世の記憶があります。所謂、転生というやつですね。まさか自分がなるとはおもいませんでした。でも、すごくラッキーな事ですよね?

前世の私は29歳、独身。銀座でNo,1ホステスをしてました。キャバじゃないですよ!ホ・ス・テ・ス!!ここ、間違えないでくださいね?こう見えて私、結構、モテたんですよ?

趣味はカラオケ、読書、人間観察。‥‥これだけ聞けば普通ですよねぇ?普通なんですよ、私の感覚では!でも、私は絶対に死んでも内緒にしておきたかった事があります。

それは・・・

腐女子ということ!
ヲタ活動をしていたという事!

・・・隠したくても突然死んでしまってはバレるのは仕方ないのです。まぁ?あっちの世界にはもう私はいないので気にしていません!文字通り死ぬほど恥ずかしいけれどどうしようもありませんからね!!開き直るしかないのです。

2回目の生となった今も好きなものを変える気はありませんし、変えられるとも思わないので全力で私の趣向は隠そうと思います!

この世界は可愛い子ばっかりでとても困っちゃいます!一人でニヨニヨしてしまうのはもう、どうにもならないです。

まぁ、なんだこんだで私は二度目の人生を全力で楽しみながら暮らしていきます!

 

 



 

 

【ディナン目線】

「ディナン様、そろそろ剣のお稽古のお時間です。」

「‥‥あぁ、わかった。」

集中して本を読んでいたら、執事のアルバートに声をかけられた。
私はこの、シェール王国の第二王子だ。ほとんど記憶のない頃から魔法や、剣。王国の為の勉強などをさせられてきた。・・・それに不満はないし、当たり前だと思っているのでいいのだが‥‥

「結局私は、兄上の代用品なだけだ。」

「え?何か、言いましたか?」

声に出ていたらしい。私はアルバートに「なんでもないと」首を横に振りまた歩き出す。

何故か、無性に虚しくなる時がある。
何をしても、何を頑張っても、第一王子の兄上と比べられ、褒められているのに比較対象がいるからなのか素直に喜べない。‥‥どんどん自分が卑屈なって行って、性格がどんどん悪くなって行っているような気がする。そして、そんな自分が嫌になる。

先日、どうしても我慢ができなくて、初めて城を抜け出して下町に遊びに行った。何があったわけじゃない。外の空気を吸いたかった、ただそれだけだった。

下町の子供達は、親の手伝いをしたり、友達と集まって遊んでたりしていた。友達という友達を持たない私は、横目で周りを見ながらすごく羨ましくなった。しかし、私と同じ年くらいの子供が楽しそうに遊んでいる姿や、活気のある市場でイイ匂いがしたり、一人でフラフラするだけでもとても楽しく感じた。見たことない物も多く、とても新鮮だった。

その日、初めて会ったその子は広場の噴水の前で、ギターを持った奴とそれは楽しそうに歌っていた。

思わず体が動き出しそうな陽気な音楽で、幼い声。なのにとても心地よい声。歌っていて楽しくてしょうがないという様なキラキラした笑顔。

その子は、緩いウェーブがかった金に近い茶髪に金色の瞳。とてもキラキラした笑顔が、私を一目で虜にした。こんなに可愛い子は、見たことがなかった。鈴がなるような高い声なのに、とても透き通っている。なのに力強い。とても不思議な子だった。

一曲歌う間に随分と人が集まってきた。‥‥歌というのはこんなに人を惹きつける物なのか。素直にそう思った。あの子は歌い手なのか?王宮に連れて帰っても良いだろうか‥‥。俺の為に歌ってほしい。本気でそう考える。‥‥いや、取り敢えずもう一曲聞きたい。そう思って、待っていたのにその子は、あっさりとギターを持ったやつと別れると、軽い足取りでどんどん人気のないところへ向かって歩いていく。

最初は好奇心から跡をつけた。足音を消す魔法と、身体強化の補助魔法を使って、少し距離をあけて付いて行った。

こんな場所があるのか。

王都を一望できるその場所は、何かの遺跡跡みたいだった。その子は、当たり前のように石垣に座り、何かを一心不乱に書いている。その書いている時でさえ笑顔で、何を書いているのかとても気になった。

君をそんなに笑わせているものは一体何なのか、とても気になってしまった。

 

 





 

 

「・・・誰?どうして後をついてくるの?」

見惚れていると、急に話しかけられ肩が跳ねた。

あぁ、気付かれていたか。私もやはり、まだまだだな。

明らかに私のいる方を見ている。でも、少し半信半疑なのか首を傾げている。‥‥可愛い。出て行こうか、どうしようか迷っていると、いないと判断したのかまたノートに視線を戻してしまった。

あぁ、あの子と話したい。視線を合わせてほしい。私を、見てほしい。知ってほしい。

そう思ってしまったら、体が勝手に動いた。
本当にいるとは思ってなかったのか、出て行った時は間の抜けた声を出されて、少し笑いそうになってしまった。金色に輝く瞳が、私をジッと見ている。何故か、その瞳に映る事が出来たのが、とても嬉しくなってしまう。いつもなら、そんなこと思ったこともないのに。

「俺の気配をよくわかったな。」

感情を隠したら、とても冷たくなってしまった。しかし、怖がった様子はなくて、少し呆れたように肩を竦められた。

「‥‥広場でも見てたでしょ?なんだか視線が気になったの・・。」

「あぁ。そんなに早く気付かれていたのか」

確かに見惚れていた。
恥ずかしくて視線を下にさげてしまう。
彼女は、呆れたように1つ息を吐いて石垣から降りると、私の近くにゆっくりと歩いてきた。

「それで?私に何か用?」

大きな金色の瞳が、真っ直ぐに私を見つめて聞いてくる。
特に用なんかない。‥‥敢えて言うなら友達になってほしい。仲良くなりたい。君のことを知りたい。でも、そんな事を初対面で言ったら気持ち悪んじゃないか。そう思うと何も言えなくて

「‥‥いや。別に」

またとんでもなく冷たく言ってしまった。しまった。と思ったが、それ以上は何も言えなくなってしまった。

‥‥私は人見知りだったのか?

こんな感覚は初めてで、自分が自分ではないように思えてびっくりしてしまう。

「あなた、お名前は?」

同い年くらいの…または少し下くらいの女の子なのに、妙に大人びている気がした。

「ディナン」

敢えて苗字は言わない。だって、王族だと知ったら、彼女が態度を変えてしまうかもしれないから。それは、何故かとても嫌だと思った。なのに‥‥

「ディナン様ね。私はチャコと申します。以後、お見知り置きを」

そう言うとスカートの裾をちょこんっと持ち上げ、貴族の礼をしてきた。何故だ、私はこの子に会ったことがあるのか?この子は私の事を知っているのか?私を知っていると言うことは、兄上も当然知っているわけで。‥‥また、比べられてしまう。そう思ったら泣きそうになってきた。

 







 

 

 

「お前‥‥俺の事が分かるのか‥‥?」

声が震えてしまって情けない。ギュッと手を握りしめた。

「? ディナン様でしょ?私たちは初対面ですよね?」

何を当たり前のことを?と心底わからないと言うように首を傾げられた。
そうだ、やはり私たちは初対面だ。‥‥なら何故、貴族の礼を?今の私の服装は下町用の少しくたびれた汚めの服のはずだ。まぁ、なんでもいい。王子の私を知らないと言うこの子と仲良くなりたい。

「・・そうだよな。様はいらない。俺は只のディナンだ。」

変なのって言いたげに大きな瞳が私を見つめる。やがて諦めたのか、

「‥‥ディナン。これから宜しくね。」

と手を差し出してきた。よかった。普通に接してくれそうだ。嬉しくて緩みそうな頬に力を入れる

「おう。」

挨拶が終わると、チャコはまた石垣に座って何かを書き出した。私も、隣に座って景色を見る振りをする。チャコはノートを書きながら、ニヤニヤしたり、ブツブツ言ったりたまにキャーっと声にならない声を出したりして忙しそうだ。コロコロ変わるチャコを見ているのが面白くて、たまに合う視線がむず痒くも嬉しくて、あっという間に時間が過ぎてしまった。

「ディナン。私はもう帰ります。」

なんで敬語なんだ。年は同じくらいなのに。距離を開けられているようで面白くない。

「‥‥そうか。」

「はい。では」

帰ることを告げて、サッサと歩き出すチャコに焦りを感じた。また会いたい。そう思ったらいつの間にか手を掴んでしまっていた。なにをしてるんだ、帰ろうとしているのに引き止めたら迷惑じゃないか!嫌われたくない、でも、また会いたい。どうしたらいい?なんて言えばいいんだ!?

「‥‥明日も‥‥来るのか?」

自分の顔が熱い。絶対に赤くなっている気がする。恥ずかしいけど、手を離したら逃げてしまいそうで離せない。だから、下を向いてなるべく赤くなった顔を見られないようにした。

「‥‥明日は予定があるので来れませんね。」

素っ気なく言われて私は、冷や水をかけられたような感覚になった。

 

「そうか‥‥。」

何か返事をと思って出た声が、とても情けないほど震えている。

「でも、三日後なら‥‥同じくらいの時間に来ると思います。」

まさかの言葉にバッと顔をあげると、とても可愛い悪戯っ子の様な笑顔がこちらに向かって笑いかけていた。

「そうか!」

自分でも面白いくらい、ついさっきとは違う明るい声が出た。それに、胸が一杯になるような、むずむずするような、不思議な感じがする。嫌な感じではない。とても心地いいむず痒さだ。

「また会えると私も嬉しいです。ディナンといるのは、なんだか落ち着きましたから。」

とびきりの笑顔が、とても夕陽に映えて綺麗だった。私はヒュッと息を飲んで、何か毒を飲まされたのではないかと思うくらい、心臓が高鳴っている。苦しい。心臓というのはこんなに早く動くものなのか?息苦しいのに苦に感じない。不思議だ。

今日の私はおかしい。

このままでは、この子を帰したく無くなってしまう。王宮へ連れて帰ってしまいたい。しかし、そんな事をしたらこの子は泣いてしまうだろうか。泣かせたくはない。この子には、このまま笑っていてほしい。‥‥次に会う約束も出来たしいいか。

「‥‥じゃあ、三日後の同じ時間だからな。約束だぞ!」

ちょっと強引に約束にしてしまった。でも、そんな事は意に介した様子もなく、チャコはまたふふっと笑ってくれた。

「はい。約束です。」

 





 

 

そう返事したのを聞き届けて、急いで姿を消した。じゃないと、緩んだ顔を見せてしまいそうだったから。こんなかっこ悪い顔は見られたくない。チャコが帰ったのを見計らって、私も王宮へ帰る。するとアルバートが必死になって探していたのか、汗だくになっていた。

「ディナン様!どちらへ行っていたのですか!探しましたよ!?あんな置き手紙1つで!心配するではありませんか!」

すごい勢いで詰め寄られて、本当に心配かけたという事がわかる。

「アルバート、すまぬ。ちょっと散歩に行っていただけだ。」

「もう!本当に心配したんですからね!?」

アルバートがそう言いながらギュウっと私の事を抱きしめてくれた。こんな事は初めてだ。アルバートはいつも冷静で、多少のことには動じない。従者として弁えているのか、一定の距離を取ろうとする。なのに今は、力強く私の事を抱きしめてくれて、半泣きになっている。

‥‥あぁ、私にも私だけを見てくれる人がいたのか。

素直にそう思えた。

「アルバート、悪かった。ちゃんと説明するから。もう二度と、アルバートに内緒で外出したりしないから泣かないでくれ。」

「ぐすっ。本当に、ディナン様に何もなくてよかったです‥‥。ちゃんと、話してくれるんですね?」

「ちゃんと話す。‥‥だが、他の誰にも言ってはならぬぞ?」

「わかりました。お話を聞かせてくださいませ。」

そして、今日あった事を話すと何故かアルバートは顔を真っ赤にしていた。

「ディナン様!それは‥‥は、は、初恋‥‥というやつでは!!??なんと!ディナン様が恋をするなんて!!それはそれは‥‥私はすごく嬉しいです!」

「恋?何を言っている。これは初めて友達ができたから嬉しくなっての気持ちだろう?どこの娘かも分からないのに、恋など出来るはずがないだろう!」

アルバートの意見に首を傾げて反論すると、物凄く残念な子を見たような顔をされた。

「でも、ディナン様は、胸がドキドキして苦しくなったのですよね?」

「あぁ、魔法の使いすぎかとも思ったが…今はそんなでも無いからな‥‥なんだったのだろうな?」

「それに、その女の子を見て綺麗だな、可愛いなと思ったんですよね?」

「チャコはとても可愛いんだ!何をするにも楽しそうで、見ているこっちまでワクワクさせてくれる。勿論、見た目も凄く可愛かったぞ!あんなに美しい子は、会ったことなかったな。」

「それに、もっと一緒にいたい、また会いたいって強く思ったんですよね?」

「そうだな。せっかく友達になれたのに一回きりでは寂しいじゃ無いか。」

「・・・」

「なんだ、アルバート。今日は色んな顔をするな。」

凄く変な顔をしたアルバートが面白い。
いつもこのくらい表情豊かにしていればいいのに。

「ディナン様、これからは恋と女心の勉強もしていきましょうね。あ、あと、三日後は時間を取りますから、私もついて行きますからね。」

「なっ!アルバートも来るのか!?そんなのかっこ悪いでは無いか!それに、私は王族と知られたく無い!ダメだ!ついて来るのは絶対ダメだ!」

アルバートのやつ、絶対に面白がっている。からかわれるタネなんか与えないに限る。

「いえ、私はディナン様の専属執事です。いかなる時も主人の側にいることが仕事です。連れて言ってくれないなら三日後もお勉強を入れてしまいますよ。いいんですか?」

「うぐ‥‥」

チャコには会いたい。話したい。アルバートの言うことも確かにある‥‥仕方がないのか・・?でも、保護者同伴で遊ぶのはかっこ悪くないか?かっこ悪いところなんかチャコに見られたくない‥‥うぐぐ。

「大丈夫です。こっそりと影のようについて行きますから、そのお嬢さんには気付かれませんよ。そのための護衛兼執事なんですから。」

ニッコリとアルバート笑っている。それで私は折れるしかなかった。
もう、有無も言わせずついて来る気だ。姿を見せないと言う約束を取り付けて仕方なく同行を許した。このアルバートに勝てる気がしないからな。仕方ない。

 








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