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【小説】ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。〜二度目の人生全力で楽しみます〜第15話

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ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。~二度目の人生全力で楽しみます!~
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こんにちは、なーさんです(*^^*)

結構前に書いた、自作小説【ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。〜二度目の人生全力で楽しみます〜】を楽しんでいただけると嬉しいです。

アルファポリスさんで最新話(第二章42話)まで掲載中です。

よろしければ、【こちら】も覗いてみてください。



 

◊あらすじ◊

私、ティナ・エヴァンスは前世の記憶があります。所謂、転生というやつですね。まさか自分がなるとはおもいませんでした。でも、すごくラッキーな事ですよね?

前世の私は29歳、独身。銀座でNo,1ホステスをしてました。キャバじゃないですよ!ホ・ス・テ・ス!!ここ、間違えないでくださいね?こう見えて私、結構、モテたんですよ?

趣味はカラオケ、読書、人間観察。‥‥これだけ聞けば普通ですよねぇ?普通なんですよ、私の感覚では!でも、私は絶対に死んでも内緒にしておきたかった事があります。

それは・・・

腐女子ということ!
ヲタ活動をしていたという事!

・・・隠したくても突然死んでしまってはバレるのは仕方ないのです。まぁ?あっちの世界にはもう私はいないので気にしていません!文字通り死ぬほど恥ずかしいけれどどうしようもありませんからね!!開き直るしかないのです。

2回目の生となった今も好きなものを変える気はありませんし、変えられるとも思わないので全力で私の趣向は隠そうと思います!

この世界は可愛い子ばっかりでとても困っちゃいます!一人でニヨニヨしてしまうのはもう、どうにもならないです。

まぁ、なんだこんだで私は二度目の人生を全力で楽しみながら暮らしていきます!

 

 





 

 

【ディナン目線】

身分を明かしてからは、比較的オープンに遊びに誘ったり手紙のやりとりをしたり、抜け出して秘密基地に行ったりしていた。

ジョーは騎士見習いと称して、よく王宮へ来るようになった。

「ジョー、ご機嫌だな。なにかあったのか?」

「ディナン。あれ、知らない?もうすぐ春でしょ?4月の終わりに、チャコの誕生日があるんだよ。何を送ろうか考えていたんだ。」

チャコの誕生日。全然知らなかった。そして、隠さず教えてくれるジョーは今、とても機嫌がいいみたいだ。

「そうか。誕生日が近いんだな。私も何か、考えないと‥‥。」

「あ、同じものはやめてよ!」

「ジョーは何を考えてたんだ?」

「それは、教えないよ!でも、特別なものにするつもりだよ。」

へへんっと胸を張っているのが恨めしくなる。私も、チャコが喜ぶものを考えなくては。
ジョーに負けないくらい喜ぶものを考えないと!よし、部屋に戻って考えよう。

「ジョー。今日は失礼するよ。私も、真剣に贈り物を考えなくては」

「そーしな~。またな~」

ジョーと別れて、急いで部屋に戻ってすぐ、ノートを開いてペンを手に取る

「チャコが欲しがりそうなもの‥‥ドレス‥‥は意味的にもやめておいた方がいいな。ネックレス‥‥チャコがつけるとは思えない。ブレスレット‥‥チャコは楽器をするから邪魔になりそうだな‥‥う~~ん。」

チャコはいつも何をしている?

ノートによく書き物をしているな。そしたらペン?いいや、今のペン気に入ってると言っていた。楽器‥‥何が欲しいのかわからない‥‥あ、そういえばチャコのいつもつけている髪飾りは少し古びていたな。あれはチャコの母上の形見と言っていたが‥‥髪飾りなら何個あっても困るまい。よし、髪飾りにしよう!

そう決めてチャコの誕生日当日、いつもの秘密基地で落ち合い、三人で些細な誕生日パーティーをした。

 







 

 

 

「チャコ、誕生日おめでとう。」

「おめでとう」

「わぁ、ありがとう!!すごく嬉しい!」

そう言って、ジョーと私の両方からプレゼントを受け取ったチャコは、とても嬉しそうに笑っている。・・・喜んでもらえるといいが‥‥。初めて女の子へプレゼントを選んだからドキドキする。グッと握った手に、汗が溜まるのを感じる。ジョーは毎年やっていたのか、平然としている。‥‥私も、もっと早くチャコに出会いたかった。親同士が仲が良くて、幼馴染なのはずるくないか?うぐぐ

私の視線を受けてもジョーはニヤっと笑うだけだ。くそー‥‥

「ねぇ、開けても良い??」

「いいよ、開けて」

そう言ってチャコは嬉しそうにジョーからの贈り物を手に取り、丁寧に包装紙を開けていく。
‥‥女の子だなぁ。私は、包装紙などどうでもよくて破ってしまうから、こんなに丁寧に開けていくのを見るのは新鮮だ。

「わぁ!髪飾り!あ、ジョーの目の色と同じだね。わぁ‥‥とっても綺麗。今度、遊びに行く時に付けるね!」

えっ!っとジョーを見るとドヤ顔している。‥‥うわ、被った。
考えることはみんな一緒ってことか。はぁ。

「ディナンのも開けてもいい?」

「あ、あぁ。」

私の不安そうな顔を見て、チャコが首を傾げつつ包装紙を開けて行く

「あっ!ディナンも髪飾り!とっても可愛いね!!ピジョンブラットのルビー?ふわぁ・・綺麗だねぇ。ディナンの瞳と一緒ね。ふふ。どう?似合う?」

チャコは嬉しそうに髪に当てて聞いてきた。

「うん、とても似合ってる。」

「うふふ。うれしい!ジョー、どう?」

次はジョーの髪飾りを後ろ髪に当てて、意見を聞いている。本当に、チャコは気配り上手だ。

「とても可愛い。本当に、世界一可愛い。あぁ、早く結婚できる年になりたい。」

「ジョーったら、大袈裟!んふふふ。ありがとう。」

満更でもなさそうなチャコを見てすこしチクっと胸が痛んだけど、ジョーみたいに明け透けに気持ちを言えないのが悪いんだから我慢する。

小さめのケーキを三人で食べて、お互いの誕生日は毎年祝おうと約束してその日は城に帰った。

それからもチャコ達とは頻繁に会ったり、連絡したりしていた。

 

 







 

 

 

夏の日のある日。
私は魔力量の検査を受けていた。

「ディナン殿下は6歳にしてこの魔力量とは‥‥先が楽しみですね。多分、デイビット殿下よりも将来的には多くなりそうですよ。」

その言葉に、どれだけの人が喜ぶだろうか。
魔力量は、多ければ多いほどいいと言われている。しかし、私みたいな立場だと、兄上を蹴落として王の座に就かせようとするものが出てきたり、第一王子派として私に攻撃して来ようとするものが出てきたりするのだ。

その試験があった数日後、母上に呼ばれた。

「ディナン、とても魔力量がとても多くなりそうだと伺いました。」

「あ、はい。でも、気にしないでください!私は、兄上のことを尊敬していますし、兄上こそ国王にふさわしいと思っております。それに、兄上の事が大好きなのでサポートしていきたいと思っております。」

「‥‥そうですか。それを聞いて、安心しました。」

私が言ったことに嘘はない。兄上のことは大好きだし、尊敬している。
だけど、明らかにホッとした様子の母上を見て、すこしモヤっとしてしまう。母上は、私になんの期待もしていないという事がわかる。私の魔力量がもっと少なかったら変に心配させなかったんだろうか。私が、女だったら蹴落としあいや、政治の道具にはならなかったたのだろうか。みんなはやはり、兄上ばかりを求めるのか。

そう思うとドンドン気分が落ちて行って、母上と何を話したのかわからなかった。ちゃんと笑顔ははりつけていただろうか‥‥。

無性に、秘密基地に行きたくなった。

本当は、チャコに会いたかったけど、チャコも最近は魔法の授業もするようになって大変だって言っていて、前みたいに気軽に会えなくなった。

こういう時、連絡用の結晶石があれば少しでも声が聞けるのに…。

フラッと秘密基地に来てもやっぱり誰もいなかった。
ここから見える王都はとても綺麗だ。ぼーっと見ているだけでなんだか癒される気がする

「‥‥チャコに会いたかったな。」

ポツリと本音が溢れたと思ったら後ろから、小さな足音が聞こえて来た。

「ディナン、こんにちは」

ソッと振り向くとチャコが立っていた。嬉しくて少し泣けてくる。いつもいつも、チャコは会いたいときに現れてくれる。泣きそうなのを隠したくて少しわざと明るく話しかけた。

「あぁ、チャコ。1人で来たのか?」

「ちょっと気分転換に来たの。ディナンこそずっと一人でいたの?」

「‥‥あぁ。」

なんだか、チャコも珍しく落ち込んでいるように思う。どうしたんだろう。

「ディナン、なにかあった?私でよければ話、聞くよ?」

自分も落ち込んでるくせに、いつも人のことばっかりだな、チャコは。

「いや‥‥なんでもない。」

「‥‥そっか。私にも言えないようなことなんだね。」

言っても仕方ないことだし、かっこ悪くて言いたくない。そんな気持ちで黙ってしまった私を見てチャコは自分の悩みを話し出した。

その悩みは少し前の自分と同じだった。‥‥多分、チャコも魔力が強いんだろう。だから流れを感じづらくてうまく制御もできないし、使えないんだ。チャコはそつなくなんでもできると思っていたから少し意外な悩みだった。

それと同時に、タイミングとは言え一番に悩みを打ち明けてくれて、頼ってくれたのがとても嬉しかった。話しながらチャコは泣けて来たのか必死に顔に力が入っているのがわかる。その必死な顔でさえ愛おしい。

なんでこんなにチャコは真っ直ぐなんだろう。本当に、自分の幼さが浮き彫りになる。チャコは自分が出来ないことでも諦めずに、必死に克服しようとしていて、努力していて、なんのヒントもなく一人でもがいてる。そんなチャコが眩しく感じた。

「チャコも‥‥頑張っているんだな。」

「‥‥え?」

「チャコは、それこそ本当になんでも出来るやつだと思っていた。ギターも、ピアノも、読み書きだって、ダンスだって、礼儀作法もチャコの努力の賜物だってことは分かっていたが、チャコがそんな弱音を言うなんて想像もしなかった。いつも軽々と‥‥なんでもない事のようにやってのけるだろう?そんなチャコが私には凄くカッコよく見えていたんだ。でも、今のチャコは守ってやらねばと言うように感じる。‥‥凄く可愛い。」

自分が思った、素直な感想が口からポロポロと溢れて行った。
ハッとして、ちょっと恥ずかしくなって否定しようと思ったが、素直な気持ちだったから否定したくなくてチャコの反応を待った。

「あ‥‥ありがとう?」

思いっきり間の抜けた声が帰って来て思わず吹き出してしまう。

「ふは。なんで疑問系なんだ。おかしな奴だな。」

可愛くて自然とチャコの頭を撫でていた。
いつも、ジョーがやっていて羨ましかった。想像していたよりもフワフワした滑らかな髪が、とても気持ちよくてずっと触っていたくなる。

 

 





 

 

・・・・チャコが何故か顔が赤くなっている気がする。気にしてなのか、真っ赤になって俯きながらも大人しく撫でられているチャコが可愛い。やばい、本当、可愛い。
ずっと触っていたくなる気持ちを紛らわせるために自分の話を始めた。

本当はこんなかっこ悪い話するつもりは無かった。嫌われはしないだろうけど、幼稚だって思われたく無かったから。けど、チャコに聞いて欲しかったというのも本当の気持ちで、自然と話してた。

「‥‥そっかぁ。でも、ディナンには私がいるよ?」

「え?」

言われた意味がわからなくて、聞き返してしまう。

「だって、ディナンのお兄ちゃんと比べるも何も、私はディナンのお兄ちゃんと知り合いでもないんだから比べようがないでしょ?それに、これから会う機会があったとしても、私は迷わずディナンのそばにいると思うよ?」

当たり前に側にいると言ってもらえてすごく嬉しいのに、素直に受け取れない自分が恨めしい。

「‥‥そんなの分からない。兄上はカッコいいし頭もいいし、魔法だって得意で剣の腕だってすごいんだぞ。私なんかより何倍も、王につく為に勉強してて、すごく努力しているのに努力してる所を見せないっていうようなかっこいい人なんだ。チャコも兄上に会ったら‥‥兄上の事を好きになるに決まってる。‥‥だから王宮に呼びたくないんだ。」

いつも兄上と比べられて、結局いつも負けている私にはチャコを兄上と会わせるということをしたくなかった。‥‥チャコが兄上を好きになったら私は絶対に嫌だったから。どうしたらいいのかわからなくて、大好きなのに堂々と会えないのが悔しくなる。なのに‥‥

「ぷっははは!なにそれ、ディナン、お兄ちゃんのこと大好きじゃない!ディナン、可愛い!」

思いっきり笑われた。でも、当たり前のことを指摘されて、ハッとする。そうだ、私は兄上のことは大好きなんだ。でも、それをストレートに言われると恥ずかしくて素直に頷けない。

「私は男だぞ!可愛いと言われても嬉しくない!」

尚も、笑い続けているチャコにつられて、私も笑いそうになってしまった。

「ごめんごめん。くふふ。まぁ、そんなに完璧な人だったらグラつくかもね。」

ストレートにグラつくと言われて胸がチクリとする。

「‥‥ほらみろ。」

自分でも、幼稚な返しだと思ったがそれ以外に言葉が見つからない。

「でも、グラつくだけだよ。絶対最後は、ディナンを選ぶと思う。」

でも、私は迷わず私のところへ来て欲しいんだ。

「‥‥その根拠は?」

本当に私は幼稚だな。今だチャコとは、両思いでもなんでもないのに言葉を求めてしまう。

「うーーーーん、勘!」

「なんだそれは。当てにならないではないか!」

勘って!全然根拠になってないじゃないか!なんでそれを自信満々にちゃこは言えるんだ?‥‥なんで私は根拠になっていないのにチャコの言うことが信じられるって思ってしまうんだ?

「あてにならないとは失礼ですね。だって簡単でしょう?私とディナンのお兄ちゃんとはなくて、私とディナンにはあるもの!なぁんだ!」

「‥‥いきなりクイズか?うーーん。なんだろう。全然わからない‥‥。」

俺とチャコにはあって、兄上とチャコには無いもの‥‥。全然思い浮かばない。
真剣に考えてもなにも浮かばない。降参とばかりにチャコの事を見ると、ニッとイタズラな笑みを浮かべて手をバッテンにしてきた。

「はーい、時間切れでーす。」

「正解は、 『今までの時間』でした!私は、今までディナンと過ごして来て、いい所も悪い所も一杯見て来たよ?喧嘩だってしたことあるでしょう?それくらい、私たちは素でいれるんだよ?おバカな事をして、みんなで謝ったり、懲りずにまたやったり。そんな友達、この貴族社会でいまから作れると思う?絶対、作れないと私は思うね!だから、私はディナンのお兄ちゃんよりも、ディナンの方が大切だってことは絶対に揺るがないよ。わかった?」

思いもよらない答えに胸が一杯になった。声が出しにくい。なんでチャコは、いつもいつも私が欲しい言葉をくれるんだ。ちゃんと見てくれてるチャコが愛おしくて、愛おしくて、潰れるくらい抱きしめたい。チャコの事は絶対に何があっても失いたく無い。そう思うのは必然だった。

「あぁ。わかった。」

やっとの思いで出た声が震える。
やばい、泣くな。ここで泣くとかかっこ悪すぎるだろ。
そう思うのに涙がこみ上げて来て溢れそうになる。
するとチャコは、背を向けて石垣の上に登っていく。あぁ、チャコには本当にかなわない。

「あ~こーゆー日は思いっきり歌ってストレス発散したかったなー。ギター持ってくればよかった!」

石垣の上に立って伸びをする彼女が、明るい声で言うもんだから。泣いている事がバレないように、私も精一杯明るい声を出した。

「歌えばいい。ここには私とチャコしかいないんだからな。思いっきり激しいの歌ってもいいぞ」

「そう?じゃあ、ディナンの為に一曲歌うね!ディナンへの応援歌!覚えて、今度一緒に歌おう!」

「本当にチャコは音楽が好きだな。わかった。ちゃんと覚えるよ。」

『私の為』チャコはなんでも無いように言うけれど、その言葉は私には、とても特別に思えた。‥‥たぶん、チャコは他の人が同じようになっていたら、慰めるのだろう。それでも、今は私だけの為に歌ってくれる。思ってくれる。一緒に悩んでくれる。それだけでとても満たされた気がした。

チャコが頭の中で演奏し出したのか目を閉じる。一回大きく息を吸って歌い出す。

あぁ、綺麗だなぁ。素直にそう思った。日の光を浴びて、薄茶の髪は金色になっている、ゆっくりと開く瞳も潤んでいて、蜂蜜のように艶を増している。そんなチャコに見惚れていると歌が始まった。

「No,1に拘らなくてもならなくてもいい・・」

ーーー♪ーーーーー♪

ーーーー♪

チャコが歌ってくれた歌はとても耳触りのいい歌で、私への応援歌と言うだけあってとても元気をもらえた。『私』は『私』でいいんだと背中を押してくれた歌だった。

チャコが最後ボロボロと泣き出して慌てて駆け寄って、初めて抱きしめた体は小さくて、柔らかくて、ギュッと強くしたら苦しいかもと意識してしまって、あまり力を入れられなかった。どうすれば泣き止むかわからなくて、ゆっくりと背中をさすってみる。すると安心してくれたのかチャコは私の肩に頭を乗せて身を任してくれた。

心臓が大きく音を立てている。絶対にチャコには聞こえてしまっている。でも、離したく無い。このまま、少しでも長くギュウッとしていたい。

「ーーすごく、いい歌だった。私は、この歌を絶対に忘れないと思う。ありがとう、チャコ」

「泣いちゃってごめんね。色んな気持ちがわぁって溢れちゃって‥‥ズビ」

「チャコは、私のために歌ってくれて泣いてくれたんだろう?すごく嬉しいよ。」

「‥‥うん、ディナンが元気出てくれて良かった。」

その言葉を聞いて少しだけ抱きしめる力を強めた。

 







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