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【小説】ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。〜二度目の人生全力で楽しみます〜第31話

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ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。~二度目の人生全力で楽しみます!~
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こんにちは、なーさんです(*^^*)

結構前に書いた、自作小説【ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。〜二度目の人生全力で楽しみます〜】を楽しんでいただけると嬉しいです。

アルファポリスさんで最新話(第二章42話)まで掲載中です。

よろしければ、【こちら】も覗いてみてください (/・ω・)/



 

◊あらすじ◊

私、ティナ・エヴァンスは前世の記憶があります。所謂、転生というやつですね。まさか自分がなるとはおもいませんでした。でも、すごくラッキーな事ですよね?

前世の私は29歳、独身。銀座でNo,1ホステスをしてました。キャバじゃないですよ!ホ・ス・テ・ス!!ここ、間違えないでくださいね?こう見えて私、結構、モテたんですよ?

趣味はカラオケ、読書、人間観察。‥‥これだけ聞けば普通ですよねぇ?普通なんですよ、私の感覚では!でも、私は絶対に死んでも内緒にしておきたかった事があります。

それは・・・

腐女子ということ!
ヲタ活動をしていたという事!

・・・隠したくても突然死んでしまってはバレるのは仕方ないのです。まぁ?あっちの世界にはもう私はいないので気にしていません!文字通り死ぬほど恥ずかしいけれどどうしようもありませんからね!!開き直るしかないのです。

2回目の生となった今も好きなものを変える気はありませんし、変えられるとも思わないので全力で私の趣向は隠そうと思います!

この世界は可愛い子ばっかりでとても困っちゃいます!一人でニヨニヨしてしまうのはもう、どうにもならないです。

まぁ、なんだこんだで私は二度目の人生を全力で楽しみながら暮らしていきます!

 





 

「‥‥なんて?」

言われた意味がわからなくて、思わず聞き返してしまいました。
え、ちょっと待って。なんで?どうして?

「だから、暫くはこの領地に住んで、もう少し魔法が上手くなってから王都に戻って来てはどうかと言ったんだ。‥‥チャコは、特殊すぎる。お前は、親の俺にも『何か』を隠しているだろう?」

ドキン‥‥と大きく心臓が音を立てました。唾を飲み込んで喉が動くのが伝わります。
お父様に、バレてる?いや、多分、『前世』なんて思ってないとしても、私の事は不思議に‥‥いや、不気味に思うに決まってます。教えてもない、この世界にないはずの知識や、歌や料理を知っていて、6歳と言うには無理がある言動、行動をとる。そりゃ、隠したくなりますよね。‥‥当たり前です。

「それだけじゃない。チャコのその力が、想像魔法が、王族にでも知れてみろ。必ず、無理やりにでも手に入れようとするだろう。下手したら、軍事兵器として使われたりしてしまうかも知れん。それを防ぐにも、今は王都ではなく、しばらく領地で過ごして力を隠せるくらい、魔法が上手くなってから帰ってくるのが安全だと思うんだ。」

「・・・」

私は黙ってしまいました。眉間に皺が寄ってしまっているのがわかります。
目に涙が浮かんで来ます。みんなと別れるのが辛い。毎年、誕生日はお祝いしようねって言ったのに。ディナンにも、離れないって言ったのに。自分の力不足でこんなにすぐ約束を破るなんて‥‥。お父様が、私のことを思って言ってくれているのはわかりますが、やっぱり心は追いつきません。・・・秘密基地に行きたい。

「いきなりで、混乱するのも、友達と別れたくないのも分かる。‥‥お父さんの力不足でチャコを守りきれないのが悪いのも分かっている。でも、これが一番最善な方法だと思うんだ。こっちには、チャコのことを知っている人も少ないし、王都よりも伸び伸びと過ごせると思うんだ。」

「‥‥お父様の言いたい事は分かりました。‥‥でも、少し考える時間が‥‥欲しいです。」

「‥‥そうだな。うん。夜に呼んで悪かったな。」

俯いたまま、首を横に振りました。

「失礼しました。‥‥お休みなさい。」

そう言って、お父様の部屋を出ます。廊下で一人、トボトボと俯きながら自分の部屋を目指します。

 





 

・・・私が、領地に住む?全然考えもしなかったことだから?なんでこんなに混乱しているんだろう。領地に住んでも、自分が変わるわけじゃない。胸にぽっかりと穴が空いたような感覚。‥‥あぁ、そんなにジョーとディナンは私にとって大きい存在になってたんだ。

この一年で、色んなことができるようになりました。そして、いつもそれを最初に見てくれて、喜んでくれたのは二人だったんです。楽しい時はもちろん、悩んだ時も、怒った時も、いつも一緒にいてくれた、本当に大切なお友達です。だから、離れて疎遠になってしまうかもしれないと思うと怖いです。

そうか。怖いんです。忘れられちゃうかもしれない。そう思うと、怖くて居場所が一気になくなったような気がして心細いんです。‥‥中身は29歳だと言うのに。情けない。どんだけ二人に依存してたんだか。ショタに依存とか、犯罪ですよ。ほんと、ダメな大人。‥‥いや、いまは大人じゃないけど、心的にね?

「そっかぁ‥‥。会えなくなるんだ‥‥。」

ポロポロと涙がこぼれて、止まらないです。俯いていたから、床に涙がポトポト落ちて行きます。その場にしゃがみ込んで、声を殺して泣いてしまいました。うぅ。

「・・・チャコ?」

暗い廊下の奥で、優しい声が聞こえました。
でも、返事をすると泣いているのがバレてしまうので声が出せません。急いで立ち上がり、涙を服の袖で拭います。その間にも、足音はどんどん近付いて来ています。

私の前に立ち止まったのは、やっぱり、心配そうな顔をしているレイ兄様でした。

「チャコ?泣いているの?どうしたの?」

「‥‥へへ、ただの、ホームシックです。何でもありませんよ。」

明るく笑って見せると、レイ兄様は何か見つけたのか眉が寄りました。
優しい指が私の目元に触れます。泣いてたのがバレたのが恥ずかしくてパッと顔をそらしてしまいました。

「れ、レイ兄様、私、今日はいっぱい動いたので疲れてしまいましたから‥‥もう部屋に戻りますね。‥‥お休みなさい」

早口で言い切って、足早に立ち去ります。
しかし、そんなことできるはずもなく、レイ兄様に手を取られて動けなくなりました。

「‥‥チャコ?なんで、隠すの?僕は、そんなに信用ない?」

「そんな!‥‥事はないです。ただ、私も混乱していて‥‥」

「‥‥ちょっと、来て。」

レイ兄様が私の手を取って歩きだします。どこに行くのでしょうか?
廊下を二人共黙って歩きます。

・・・着いたのはいつもギターの練習をしている庭のベンチでした。
二人で腰掛け、夜空を見上げます。うわぁ。結構、星が見えるんですね。綺麗。

「こっちに来て、初めてこっちに来た日の夜にね、寝れなくてベランダに出たんだ。そしたら、星がとっても綺麗だったのに気付いたんだ。‥‥チャコにも教えたかったんだけど、タイミングがなくてね。ちょっとした気分転換にはいいでしょう?」

「はい!とっても綺麗ですね。うわー王都でも、結構見えるなーって思ってましたけど、こっちは別格ですねっ!」

ふわぁーーっ!!すごい。街灯が一つもないし、窓からは適度に離れてるから空が真っ暗で星と月の光だけがキラキラしています。‥‥この宇宙の何処かに、地球があるのか、それとも、別の空間とか‥‥ドラ◯ンボールみたいに、第◯宇宙とかの存在があるのか。そしたら、何処かに第7宇宙があって、そこには17号(ドラ◯ンボールでの私の推し)がいるのか。いるなら、会いたい。そして、一度でいいから家族幸せに暮らしているところを見て見たい。17号が普通の幸せを噛み締めてる、いいパパしてるところを見て見たい。いや、家族団欒に参加したい。そんな事したら殺されるか?いや、今なら結構丸くなってるから、むやみやたらに殺したりしないだろうから、ワンチャンいけるか?‥‥いや、話が逸れましたね。すみません。

 





 

「チャコ、今日、父上に呼ばれたんだろう?」

「え?」

第7宇宙に想いを馳せていたら、レイ兄様に話しかけられて一瞬なんのことかわからなくなってしまいました。うん、気分転換しまくってます。

「ごめん、僕は昨日それ聞いてて‥‥」

「あ‥‥はい。」

そっか。レイ兄様は知ってたんですね。だから、今日はこんなにベッタベタに甘やかしてくれてたのですね。妙にストンと腑に落ちました。膝の上に置いた手をギュッと握りしめました。

「チャコが、嫌なら‥‥僕からも父上に言うよ?」

レイ兄様の言葉に、ちょっと頷きそうになってしまいました。でも、そんなことさせられません。

「‥‥いいえ。大丈夫です。ただ、やっぱりずっと一緒にいてくれた友人に会えなくなるのが寂しくて、悲しくなってしまっただけです。やっぱり、ちょっとした旅行とは訳が違う感じがして‥‥。でも、お父様の言っていることは、分かっているつもりです。‥‥私が特殊なのも。そのせいで、いらない気苦労をかけているのも。だから、私は、お父様に従うつもりです。‥‥でも、やっぱりお別れも言えないままなのは嫌なので、出来れば一度は‥‥王都に帰りたいなって思ってしまいますけど‥‥。」

私のわがままで、お父様達に迷惑をかけちゃいけないですから。領地で暮らすのはいいのです。領地が好きなのは変わりません。やっぱり、気になるのは友達の事。ジョーやディナンだけじゃないです。アランや、リリ、師匠やロンくん。みんなと離れ離れになってしまうのはやっぱり、とても寂しいです。‥‥多分、カート兄様もハンクも、レイ兄様もお父様や、お義母様もリアも。みんな王都に帰るのでしばらく会えなくなるのです。一人だけとり残されてる様な気がして、とても心細いんです。

「‥‥そうだよね。じゃあ、一度、王都に帰れる様に父上に言おうよ。それくらいなら、許してくれると思うよ?そうじゃなくても、王都にいたいって言えば、父上は許すと思うけどね。」

「そうですね、多分、お父様は私が本気で嫌がったら王都にいてもいいって言ってくれると思います。でも、お父様の迷惑にしかなりませんから‥‥一度帰ることは言ってみますけど、私は領地に住むことにします。それが一番いいと思いますから‥‥。」

うん、それが一番いい。3月の初めに、ジョーの誕生日があるから、その時は一度帰りたいって伝えようと思います。いや、お父様に反対されても、帰ります。うん。

「‥‥そっか。」

「ありがとうございます、レイ兄様。素敵なもの見せてくれて。おかげで、少し吹っ切れて、スッキリしました!私、ココで一人でもやっていけそうです。ふふ。」

「元気、出た?」

「はいっ!すごく、元気でました。」

「良かった‥‥。」

しばらく、レイ兄様と星を見ながら話して、部屋の前まで送ってもらってその日は寝ることにしました。

 





 

◇◆◇◆◇◆

次の日の夜、私はまたお父様の部屋に来ています。

「チャコ、どうかしたのか?」

「はい、お父様と、お義母様にお話があります。」

「何か、あったの?」

お父様もお義母様も、昨日の話だとは思っていても何を言われるかは分かっていない様でした。

「あ、あの、学園に通う様になるまで領地で暮らすというのは、分かりました。その方が安全なら、そうした方がいいと思うので‥‥。ただ、」

「ただ?」

「冬の終わりに、一度王都へ帰りたいです。‥‥みんなにお別れも言えずにこっちに引っ越すのは、寂しいので‥‥。」

スカートを掴む手に力が入って、スカートに皺を作ってしまっています。
やっぱり、王都までの往復はお金がかかるので、ダメと言われるでしょうか‥‥。
いや、でもこれだけは譲れません。ジョーの誕生日をお祝いする為にも、やっぱり一度は帰らないとなのです。

「‥‥あの、やっぱりダメでしょうか?王都は遠いから、そんなに行き来できる様なところじゃないとは分かっているんですけど‥‥でも、やっぱりこのままなのは嫌で。。ワガママなのは分かっているんですけど‥‥。」

「‥‥いや、一度帰ることなんか良いんだ。2月の終わりに帰るのは、みんなで一緒に帰ろう。ただ、チャコが無理してるんじゃないかと思ってね。」

お父様を見ると、とても優しい瞳で見つめられていました。私の考えてることなんかお見通しで、思わず涙がこみ上げて来ます。

「ほ、本当は‥‥みんなと、離れたくない‥‥です。う”ぅ」

「‥‥うん。」

お父様は私のことを抱きしめて、背中をさすってくれました。お義母様も、手を握ってくれています。

「でも‥‥お父様に、迷惑かけたくないし‥‥ぐす。私が‥‥特殊なの‥‥わかってるから、こうするのが一番って、思ってます。でも、やっぱり、寂しい、です‥‥う”ぅ~」

ギュウッと抱きついたら、お父様の着ているシャツにドンドン涙が吸われて広がっていきます。それでも、引き剥がしたりせず、優しく包んでくれて、愛されてる実感が湧いてきます。

「ごめんな、お父さん、ちゃんと守れなくて‥‥ごめんな‥‥。」

苦い顔をして、申し訳なさそうにお父さんが謝ってきました。
私は、お父様の胸を押して、泣きながらもお父様を強く見据えました。

「う、ぐす。いいえ、お父様は、私のことを思って言ってくれてるの分かってますから。だから、お父様の考えに私は従うんです。‥‥私、もっと強くなって、自分の事は自分で守れる様になります。いっぱい勉強して、変な人に使われたり利用されたりしない様に、ちゃんと学びます。こっちでも、私らしくやりたい事をいっぱいやって、こっちで出来る事を全力でやって、楽しんで見せます。だから、私は大丈夫です。領地で一人でも、やっていけます。」

ニッコリと決意を告げると、お父様は嬉しそうに、でも何処か寂しそうに頭を撫でてくれました。

「ふふ。チャコはまた少し、大人になってしまいましたね。」

お義母様も、私の成長が嬉しいとキラキラした笑顔で笑ってくれました。

「あぁ。子供の成長が早すぎて、私は少し寂しいよ。はは。」

ポンポンと頭を撫でられて、クスクスと笑ってしまいました。

「あ、でも、チャコは一人じゃないぞ?父上‥‥お爺ちゃんが一緒だからな。忘れてると、父上が泣くぞ?」

「‥‥あ。」

すっかり忘れてました。あちゃー

 

 





 

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