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【小説】ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。〜二度目の人生全力で楽しみます〜第33話

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ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。~二度目の人生全力で楽しみます!~
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こんにちは、なーさんです(*^^*)

結構前に書いた、自作小説【ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。〜二度目の人生全力で楽しみます〜】を楽しんでいただけると嬉しいです。

アルファポリスさんで最新話(第二章42話)まで掲載中です。

よろしければ、【こちら】も覗いてみてください (/・ω・)/



 

◊あらすじ◊

私、ティナ・エヴァンスは前世の記憶があります。所謂、転生というやつですね。まさか自分がなるとはおもいませんでした。でも、すごくラッキーな事ですよね?

前世の私は29歳、独身。銀座でNo,1ホステスをしてました。キャバじゃないですよ!ホ・ス・テ・ス!!ここ、間違えないでくださいね?こう見えて私、結構、モテたんですよ?

趣味はカラオケ、読書、人間観察。‥‥これだけ聞けば普通ですよねぇ?普通なんですよ、私の感覚では!でも、私は絶対に死んでも内緒にしておきたかった事があります。

それは・・・

腐女子ということ!
ヲタ活動をしていたという事!

・・・隠したくても突然死んでしまってはバレるのは仕方ないのです。まぁ?あっちの世界にはもう私はいないので気にしていません!文字通り死ぬほど恥ずかしいけれどどうしようもありませんからね!!開き直るしかないのです。

2回目の生となった今も好きなものを変える気はありませんし、変えられるとも思わないので全力で私の趣向は隠そうと思います!

この世界は可愛い子ばっかりでとても困っちゃいます!一人でニヨニヨしてしまうのはもう、どうにもならないです。

まぁ、なんだこんだで私は二度目の人生を全力で楽しみながら暮らしていきます!

 





 

「楽しかったですねぇ~~。それに、今日もお魚三昧のご飯が食べられますねっ!うはっ」

「うん、結構取れたね。お爺様も父上もこんなに釣りが好きだなんて思わなかったよ。」

「お父様の若い時から、お爺ちゃんは釣りが好きでよく連れていかれたそうですよ。ふふ。」

「そうなんだ。僕も、次はもっと釣りたいな。」

「そうですね、次はお爺ちゃんに勝てるくらい釣りましょうね!」

レイ兄様と他愛もない話をしながら帰りの車に向かっていると、船着き場の方から何やら騒がしくなっています。お父様達はまだ来ていません。ちょっと覗くくらいなら平気かな?

「レイ兄様、なんでしょう?ちょっと行って見ませんか?」

「うん、何かあったみたいだね。見るだけだよ?」

「は、はい!」

野次馬が増えてきていて、私たちも行って見ることにしました。
野次馬の人に何があったのか聞きます。

「おばさん、何かあったんですか?」

「あぁ、なんか、子供が海に落とされたらしくてね‥‥」

「え‥‥」

「あ、チャコ!」

胸がザワリとして、急いで野次馬の人を押し分けて前に出ます。

「あーー‥‥これはダメだわ。息してねぇ。」

「そうだな、もうダメだわ。心臓も動いてねぇみたいだ。」

びしょ濡れの男の子が横たわっていました。つなぎ合わせた様な汚い服を着て、明らかに近くにはご両親はいません。‥‥でも、いま何もしなかったらこの子は死んでしまう。そんなのダメ!!

「おじさん、ちょっとどいて!!」

男の子の前に膝をついて、高校の時習った応急処置を思い出します。

「よし、気道確保!」

口元に耳を当てて呼吸をしていない事を確認し、勢いよく男の子に人工呼吸をしました。
周りがざわついていますが、そんなの気にしている余裕はありません。

「っ!!チャコ!!??」

レイ兄様が、慌てて此方に着ました。

「チャコ、何やって‥‥」

「この子を助けるんです!早くしないと、この子は死んでしまいます!!レイ兄様、ちょっと黙っていてください!」

 





 

男の子の胸に手を当てて、心臓マッサージをします。

「この子、何やってんだ?」

「そいつはもう、死んでるだろうよ。なぁ?」

「27、28、29、30!‥‥ふぅーーっ」

「おいおい、あんな口付けして‥‥」

私の力じゃやっぱりダメかもしれません。‥‥よし、

「そこの人、私がやったみたいに心臓マッサージしてください!早く!」

近くにいた、大人の人に声をかけて説明しながら心臓マッサージをしてもらいます。

「28、29、30!ふぅーーーー・・ふぅーーーー・・」

「ごほっ!げほっ!」

何度目かの人工呼吸と心臓マッサージで男の子は息をしてくれました!‥‥よかった。

「お、おい‥‥心臓も息も止まってたのに生き返ったぞ‥‥?」

「なんなんだ、あの子‥‥」

「う、嘘でしょ?‥‥え?」

周りにいた人達はみんな男の子が水を吐いて息を吹き返したことに心底驚いている様でした。

「‥‥ちゃこ、何処でこんな事を‥‥?」

レイ兄様も、私の事を凝視して何が起きたのか分からないという顔をしています。
・・・前世では、小学校でも、中学校でも、高校でも。何回かは教えられる応急処置をこの世界の人は知りません。でも、緊急事態だったし、助けられるかもしれない命を見捨てることは私には出来ませんでした。‥‥例え、不気味がられたとしても。

「おいおい、なんだ?この騒ぎは。ほら、道を開けろ。‥‥チャコ?」

お父様の声が響きます。
道を分けた先にびしょ濡れで横たわってグッタリしている男の子と、男の子の横に座り込んで背中をさすっている私と、私と男の子を見て固まっているレイ兄様をゆっくり見て、なにか理解したのか、お父様は急いで医者の手配と、私とレイ兄様には帰る様に言いました。

「っ!お父様、私も残ります!」

「チャコ、ここはお父さんに任せてくれ。」

「‥‥この子は多分、お金も無いですから、病院に行ってもお金‥‥払えないと思います。そしたら結局ほっぽり出されて、また危なくなります。そんなの嫌です。ちゃんと、治療受けれる様にしてもらえますか?それをお父様、約束してくださいますか?」

「‥‥わかった。今回は、私がだそう。そして、何も無い事を確認したら一度、家に呼ぼう。それでいいか?」

「‥‥‥‥はい。絶対ですよ?」

「あぁ、約束だ。」

ポンポンとお父様に頭を撫でられ、私とレイ兄様は、お爺ちゃんと一緒に車で先に家に帰りました。

 





 

*****

その日の夕方、お父様が帰って来た事をジャンが教えに来てくれて、急いで玄関に向かいます。

「お父様!あの子は、どうなりましたか?無事ですか?」

「‥‥チャコ、先にお父さんに『おかえり、大好き~』だろ?」

「え?あ、お帰りなさいませ。それで、どうでしたか?」

「『大好き』は見事に無視か‥‥まぁいい。ちょっと、あとでお父さんの部屋に来てくれ。」

「っ!は、はい。」

おちゃらけた表情が一変して真剣な表情でお父様の部屋に呼び出されました。‥‥なにか、悪いことがあったのでしょうか‥‥

 

パタン

 

静かにお父様の部屋の扉を閉めます。
お父様がとても静かに私の事を見て来ます。スカートを握って、私もお父様を見つめ返しました。

「まずは、さっきの男の子はちゃんと病院へ連れて行って、検査をして大事にはならないと医者から言われたよ。意識もはっきりしているし、話しても問題なかった。三日もすれば、退院して一度、うちに来る。」

「っ!よかった‥‥。」

ホッとして、これまで張り詰めていた緊張が緩むのが分かりました。

「‥‥あの子供は、孤児だそうだ。そして、港で盗みをして怒られた挙句に海に投げ出されて溺れてしまったそうだ。」

「そう、だったんですね‥‥。」

「海に投げ出した奴は、こんな大ごとになるとは思ってなかったそうだ。」

「‥‥」

でも、子供を海に投げ出すって、やりすぎな気がします。下手したら、死んでしまってたんですよ?罰‥‥とまではいかなくても、ちゃんと反省してほしいです。

「チャコ。お前には思うところがあるんだろうが、今回の結果は、紐解けば子供の自業自得だ。子供相手に大人気ないとは思うが、投げた方も商売。生活がかかっているんだからな。」

「・・・・はい。」

「‥‥それで、チャコ。お前は何したんだ?」

「え?」

言われた意味がわかりません。私が何した?応急処置、としか言えませんけど‥‥。

「あの後、従者を使って聞き込みしたが、口揃えて『死んだはずの子供が生き返った、あの子は奇跡を起こした』と言っていた。レイにも話を聞いたが、よく分からなかった。口付けして、胸を押してたら生き返った、と。」

「あ、はい。私がしたのは、『人工呼吸』と『心臓マッサージ』の応急処置です。えっと、『人工呼吸』っていうのは、えーっと、息が止まってしまった人に人工的に息を吹きいれて、息をする様に補助するという事で、『心臓マッサージ』も、心臓が止まってしまった人に心臓を動かす様に人為的に補助することです。あの子は、心臓が止まってすぐだった様なので、助けれると思ってやったんです。よかった、本当に。」

本当に、良かったの一言に尽きる。感傷に浸っている私の前で、お父様のお顔がドンドン険しくなっています。

 





 

「‥‥チャコ、これまでチャコが『何か』隠していると思ってはいたが、言いたくなさそうだったから無理には聞くまいとして来た。しかし、今回ばかりはちゃんと聞かなければいけない気がする。‥‥チャコ、お前は一体、何故その様な事を知っている?」

「っ!」

あーやはり、そうですよね。そうなりますよね。
みんなの顔色や言動から、今回やった応急処置はこっちの世界には無いものの気がしました。『死んだ人を生き返らせた』そんな大層なことはしてないのに、こんなに大事になるんですもんね。・・・お父様は信じてくれるかしら。

「・・お父様は、生まれ変わりって信じますか?」

「生まれ変わり?」

私の言葉にキョトンとしたお父様は何時もよりも幼く見えます。うん、イケメンのキョトン顔可愛い。っは、いけないいけない。シリアスにいかなきゃいけない場面でしたね。

「ごほん。はい。『生まれ変わり』です。‥‥私は、前世の記憶がある‥‥って言ったら、お父様は信じてくださいますか?」

「前世?‥‥チャコ、言ってみなさい。」

「‥‥私は、この世界では無い、『地球』っていう星の『日本』という場所に住んでいた記憶があります。なんで死んだのかは‥‥よく覚えてないんですが、『私』が生きた29年間は、ちゃんと覚えていて、こっちに無い知識や、感覚を鮮明に覚えています。学校に通ってたことや、前世の家族のこと、仕事のこと、趣味のこと、全部ちゃんと覚えているんです。私は今、29歳で亡くなった『私』の延長を生きている様な‥‥そんな感覚なんです。だから、こっちに無い知識を知っているんです。‥‥って言ったら、どうしますか?」

「‥‥」

最後、ちょっと保険かけてしまいました。お父様は信じられないという様な顔で私を見ています。‥‥不気味ですよね。6歳の見た目のくせに29歳のおばさんが中に入ってるなんて。

「‥‥な、なんて「いつからだ。」

『嘘です』って言おうとしたら、お父様に遮られました。

「‥‥いつから、そうだったんだ?生まれた時からか?」

先程とは違い、優しい、柔らかい声で聞いて来ます。

「‥‥‥‥3歳の、事故の時です。意識が戻ってすぐ、一度倒れた時に、バァって頭に入って来たんです。」

「‥‥あの時か。」

心当たりがあるのか、お父様は頭を抱えてしまいました。うぅ、申し訳ない。

「誰かに、相談‥‥とかしなかったのか?」

「一度、混乱した時にカート兄様に言ったことがあります。でも、信じなかったですし、その時のお父様には・・・・その、言えなくて‥‥」

「‥‥‥‥そうだよな。」

あの時のお父様に私の事でまた悩ませるのは心苦しくてずっと言わずにいました。不便もなかったですし、言ったところで信じられないと思いましたし。

「チャコ、こっちおいで」

お父様が手招きして、ギュウッと抱きしめてくれます。

「お父様?」

「ごめんな、ごめん。一番しっかりしなきゃいけないのはお父さんだったのに‥‥あの時、チャコに違和感があってもチャコが訴えてこない事をいいことに目を背けて‥‥今更、言わせて‥‥1番頼りたかった時に頼らせてやれなくて、ごめん。」

「お父様‥‥。」

大丈夫なのに。もう、平気なのに。それなりに楽しくやっているし、この感覚にも慣れました。友達もできて、大切な家族も居て、今とても幸せなんです。だから、このまま幸せが続けば何も文句なんかないのです。

「お父様が、気にすることなんか何もありませんよ?今の幸せは、お父様が頑張って来てくれた賜物ですもの。みんながいて、自由に何不自由なく暮らせてるのは、お父様がいてこそです。だから、何もできなかっただなんて言わないでください。ただ、」

「ただ、なんだ?」

「ただ、私のこと、嫌いになりましたか?気持ち悪いって‥‥不気味だって思いましたか?」

1番気になっていた事を聞きました。怖いけど、聞いておかないと今まで通り接しられなくなる気がしたのです。スカートを掴んで震えているのは自覚していました。お父様も、それに気が付いたのか、私の手を大きなお父様の手で包み込みました。

「そんなこと思うわけないだろう?いつも、いつまでも、中身が何歳だろうとどこで生きていた人だろうと、チャコを不気味だ‥‥ましてや嫌いになんてなるわけない。チャコは、前世も含めてチャコはチャコなんだから。私の愛おしい娘に何も変わらないよ。」

そして、お父様には前世の私の話もしました。‥‥勿論、腐っている事は言いませんでしたよ?学校のことや、日本がどんなところかとか、色々と話をしました。応急処置について、前世では小さい頃から学ぶ事に驚いたり、前世は魔法がないことにも驚いていました。
服装や、装飾品の違いとか、どんな書物があるとか、どんな乗り物があるとか‥‥お父様はとても興味津々に聞いてくださいました。

コンコン

「旦那様、お食事の用意が出来ました。」

「あぁ、もうそんな時間か‥‥チャコの話が面白くて時間を忘れてたよ。よし、食堂に行くか。」

「あ、はい!お父様‥‥」

「なんだ?」

「この事は、みんなには内緒にしたほうがいいんですよね‥‥?」

「ん~絶対に、誰にも言うな!とは私は言えないな。チャコが、話したいって信用できると思った人には話していいんじゃないか?まぁ、チャコ自身の事だから、私からは誰にも言わないから安心してくれていい。」

「わかりました。有難うございます。」

「ほら、お父さんもお腹減ったからご飯食べに行こう。みんな待ってると思うからな。」

「はいっ」

 

 

 





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